『つる姫じゃ〜っ!』誕生秘話

『つる姫じゃ~っ!』が誕生したのは1973 年(昭和48 年)。女の子向けの漫画週刊誌で連載が始まりました。つる姫が、お城で寺子屋で、そのほかいろいろなところで、ところせましとあばれまわるお話です。当時の少女たちは元気な〝キモカワイイ女の子〟つる姫に夢中になったものです。
 ところで、カッパハゲとつんつるてんの着物がつる姫のトレードマークですが、〝お姫さま〟とはほど遠い変(ヘン)ファッションです。なぜ?
 作者の土田よしこ先生によると、
「いろいろ試してみたところ、全ハゲはぜんぜんかわいくない、前頭葉ハゲはオバケみたい、カッパ型ハゲがいちばんかわいかったのです。で、女の子だからかんざしをさしてあげました」そして、「1話ではふつうにお姫さまっぽい着物を着て登場します。でも、すごく動きにくかったので袖と丈を短くしてつんつるてんにしました。これが2話以降のつる姫のふだん着になりました。あ、足袋ははいています。身だしなみですから」ということでした。